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No.242 言った・言わない

2013/05/13

よくある論争

口約束による、いわゆる 「水かけ論」 だ

この場合、きっと 「言った」 方が正しい

言われた方は 「聞いてない」 と開き直ったほうが得策だから 「そんなことは聞いてない」 で押し通す

もっとも、言われたことを、本当にすっかり忘れてしまって、 「聞いてない」 という場合もあるだろうけれど

この論争を起こさないための対策が 「記録を取る」 という作業だ

メモ程度でもよいから、大切な申し合わせは自分の手帳のその日の欄に書き込む
個人の日記やメモも、法廷では証拠となりうることは周知だ

最近

「超小型化されたICレコーダーが普及し、その性能も格段に進化したことや、携帯電話に録音機能がついていることなどによって、隠し録音が広まりつつある」 という風潮が、あるメディアで、とりあげられた

「一億、総録音時代の到来か?」 的スタンスだったように記憶している

あらかじめ 「録りますよ」 と宣言しなくても

現時点では、当事者同士の話し合いの隠し録りは、 「盗聴」 には該当せず、違法ではないという

しかも、録音内容は法廷でも証拠として有効な事例が多いと聞く

しかし、このデジタル ・ ハイテク時代

「録音済み音声の質や録音時刻の改ざん、録音内容の編集だって容易にできるはずだから危ない」 と、その報道は伝えていた

また

「自分の録音した内容の提出を求められた時、かえって自分が不利になる部分が含まれていることだってあるかも知れない」 とも


僕は、カセットテープレコーダーの時代から

重要な話し合いの場合、 「この内容は録音させて頂きます」 と、あらかじめ予告し、相手の了承を得てから録音機材を机の上に置き、話し合いに入ることにしてきた

こうすることによって

お互い、暴言や根拠のない発言の抑止力となるからである

録音の内容を、あとで検討することはめったにない

それにしても、何だか、ぎすぎすした世の中になってきたものだと思う

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