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No.294 豪雪

2014/02/18

2月14日から 18日にかけて、東日本は大雪で交通が混乱した

列車の運休が相次ぎ、長野道、中央道、関越道など、高速道路が通行禁止になった

飯綱町も例外ではなかった

雪は間断なく、連日降り続き、 16日の未明には腰の高さまで積った
「豪雪地帯」 とされている飯綱町ではあるが、お隣の信濃町の 「超豪雪地帯」 ではないので、このような積雪量は近年、稀である

普段の 20から 30cmの降雪なら

市販のプラスチック製の除雪用シャベルを押してゆくだけで、歩く道は容易に確保できた
しかし、今回の降雪量ともなると、従来の方法では全く太刀打ちできない
雪国育ちの人達にとっては、こんな雪は、きっと当たり前なのだろう
しかし、僕にとっては、まだ 4回目の冬である

そこで智恵を絞ることにした

道具は従来の雪かきシャベルしかない

作業は未明に開始
まず、側溝があっただろう場所を想定して、これを避けながら、玄関から町道までの最短コースを頭に描く

キャップを被り、LEDのヘッドランプを装着し、首には防雪用のタオルを巻きつけ、いよいよ出陣、除雪開始である


まず、表層部分の雪

深さ 30センチ程を、距離 1mほど、進行方向に向かって除去する
表層の雪は、積ったばかりで軽い
だから除去に大したエネルギーが要らない

雪は下になるほど圧雪となっていて、掬い上げるのも大変だ

だから、人が通れるほどの道を作るだけなら、深い部分の雪は除去しない
そして、深層の圧雪は足で踏み固める

ここでは雪を踏む固めるところがミソである

すなわち雪の上で足踏みをする
足踏みをしている時間は、除雪で上がった息を整えるのにちょうどよい

息が整ったら、次の 1mを、同じ要領で進む

横殴りの雪が体に吹きつけ

至近距離の視界しかない中での作業は、まるで雪中行軍だ

こうして、やっと、除雪されている町道まで辿り着いた

たった 25mの除雪に要した時間は約 30分

持病の椎間板ヘルニアも出ず、無事に作業を終えた時

気温は氷点下にも拘わらず、うっすらと、汗をかいていた


外はまた雪が積り出した

当直明けの今夜、苦労して作った道はまだ残っているのだろうか?

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