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No.300 人口減

2014/03/07

昔々、高い年貢に耐えかねた農民が

一斉に他国へ逃げ出すことがあり、これを、 「兆散」 と呼んだ

日本の高い税金や

物価の高さ、賃金の低さ、雇用がないなどに嫌気がさして、外国に移住する人が増える時代が来るような気がしてならない

貨幣価値が日本よりも遥かに低い外国をさがして移住すれば

日本では雇用もなく、僅かな貯金しかなくても、遥かに裕福な暮らしができる

こうして日本人は各国へ散って行くようになるのではないか

そして、アジアやヨーロッパ、アラブ圏で日本人町ができる

「少子化」を憂うのも結構なことだが

文明国は皆、少子化の時代を迎えている
「少子化対策担当云々」 を設置してみた所で、いまさら多子化は絶対に無理
それが時代の流れというものだ

それどころか

今に 「少子化」 ではなく、日本人の 「兆散」 を懸念すべき時が来るかもしれない
兆散により、ますます人口は減ってゆく

そんなことにはならないことを祈るばかりだ

労働需要がないから、人口減はちょうど良いかも知れない

天然資源の輸入量も減り、食物の自給率も増加し、人口密度も減って自然環境も豊かになる

インフラ整備も、人口の集積している限られた地域のみにとどめられる

我が国の場合

国土面積、資源量からみれば、人口は 4から 5千万人程度が適切ではないだろうか

日本は

「どの分野でも世界で 1、 2位になりたい」

という妄想の泥沼にはまっている

もうそんなことを考える時代ではない

かつて

事業仕分け担当のある女性議員がいみじくも言ったあの一言が、今蘇る
「なぜ一番じゃなきゃだめなんですか?」
( 「なぜ2番ではだめなんですか?」 だったか?)

世界で 1、 2を競うような国力を持っていなくても

国民が幸せに暮らしている国家はいくらでもある

「富国強兵」 は、遥か昔

我が国が列強に追いつけ追い抜けの時代の合言葉にすぎない

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