2014/03/17
胃潰瘍の原因を 「大井の二重規制説」 として習った
しかし、今ではこの言葉 (学説) を知っている人は少ないし、今ではきっと誰も顧みない学説である
今や ピロリ菌ということになっている
(ピロリ菌が胃潰瘍の原因であると突き止めた学者は偉い、本当に偉い)
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発は激減する
長く信じられてきた 「大井の二重規制説」 は覆されたわけだ
他の菌がとても住めないような強酸環境 (胃酸は塩酸で pH2) が大好き
だから、他人の胃を安住の地と思い、居候として住み着く
もちろんピロ君は口から入ってくる
と、その昔、向井長男 (エスエル・ドクターグループの創始者) は言ったが、まさにそのとおり、胃潰瘍 ・ 十二指腸潰瘍も、そして後で述べる胃癌も、全て口から入るのであった
事もあろうに 「ウレアーゼ」 という酵素を出すことにより、胃が本来持っている胃酸からの防御体制を壊して潰瘍を作る
居候のくせに他人の家を壊すなと言いたい
胃の粘膜を 腸の粘膜に変えてしまうのだ
本来胃粘膜のある所が腸の粘膜に置き換わることを 「腸上皮化生」 という
そして、腸上皮化生した部分から分化型の胃癌が発症する
つまりピロリの奴が、胃癌を作のである
だから、もしもピロリ菌がいるとわかれば、抗生物質を含んだ 3種類の薬剤を、たった 1週間だけ服用すればピロリ菌はいなくなる
胃癌になる確率もぐっと減るというわけだ