2014/03/19
とんでもないことだった
今では慢性心不全治療にβ遮断薬が必須であるからだ
???
心筋の収縮性をできるだけ保つための生体の努力なのか、心臓は常に交感神経緊張状態下にあるらしい
「この交感神経優位の状態が、心筋細胞を鞭打つことになり、心不全をますます悪化させている (悪循環) 」 との発想から、β遮断薬を投与する大規模な臨床試験が行われた
カルベジロール (製品名はアーチストなど) と、ビソプロロール (製品名はメインテートなど) が、慢性心不全の予後を改善する効果のあることが判明したので、我が国でも慢性心不全に保険適用となった
はじめは極少量から開始して、状態を見ながらゆっくりと増量し、結局は常用量まで持ってゆく
まさに コペルニクス※ 的発想であるが、 無茶※ な試みであった
「COPERNICUS」※ 、そして日本国内での臨床試験名は 「MUCHA」※ だ
※ COPERNICUS : Carvedilol Prospective Randomized Cumulative Survival
※ MUCHA : Multi center Carvedilol Heart failure dose Assessment