例年、 4月には、家の庭に何百本というタンポポが咲き乱れる

ところが今年は 4月下旬になるというのに、僕の庭のタンポポは、一向に咲かない

「去年、僕がタンポポを食べ尽くしてしまったからなのだろうか？」

心配していたら、 4月の最終週になって、ちらほらと咲き出した

輪状に配置する、のこぎり状の葉から成る株の真ん中に、 1本から 4本のタンポポの花が咲く

まるで、一つの株が一つの家族のようだ

もうすぐ、庭は黄色一色で塗りつくされるはずである

いわゆるタンポポ

正式名セイヨウタンポポは、元来食用として外国から持ち込まれた植物である

だから、花も茎も葉も根も食べられる

もう少し花が増えれば、晴れの日には毎日収穫できる

花や葉は

炒めてよし、煮て卵でとじるのもよし、生でサラダもよし、天ぷらにしても旨い
お浸しや、酢味噌和えもなかなかいける
かすかな苦みが、また良い

根っこは

きんぴらごぼうならぬ、きんぴらタンポポにすると、抜群に旨い

ただし、タンポポの根は結構深く地中に潜っているし、折れやすいので、うまく取るのには、多少のコツが必要だ
また、多年草であるタンポポは、根っこを食べてしまうと、来年生えてこないから、採取するのは年間数本と決めている

タンポポは咲き始めたが、庭の桜木の蕾はまだ堅い

例年ゴールデンウイーク後半には満開となるから、期待して待つこととしよう

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