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No.319 この町

2014/05/09

僕は、この町に住んで 5年目となる

他から認められるかどうかは分からないが、僕は、もう北信州人を自認している
そして北信州人としての誇りをもって、毎日を暮らしている
固有の方言や、独特のアクセントはほとんどないから、僕のような者でも地域に溶け込みやすいように思う

飯綱町は人口約 12000人規模の町である

僕の住んでいる牟礼地区は、江戸時代に加賀と江戸の往復のため整備された北国街道の牟礼宿の置かれていたところで、旧北国街道の風情のある町並みが所々に残っていて、当時をしのばせる

12月に入ると雪が舞う

町の海抜が 600メートル前後であり、長野市内に比べて、冬の気温は低く、雪がよく降る
けれども、一度の降雪量は多くて 30センチといったところで、一般で言うところの 「豪雪地帯」 とはいえないと思う

2月は最も寒く、今年は、外気温が氷点下 15℃程度の日も何日かあったが、家の中は暖かい

天気のよい日には

冠雪した信州五岳 (飯縄山、黒姫山、戸隠山、妙高山、斑尾山) が、あたかも連山の如く見える
特に、妙高山に朝の陽光が当たると、まばゆいほどの銀色に輝いた峰は筆舌に尽くしがたいほど壮観である

東には志賀高原の峰々が広がる

夕陽に照らし出された志賀の連山は、まるで水墨画を見ているように美しく、この風景は春まで楽しむことができる

山々は病棟の窓からも眺めることができ

僕は、回診の時、患者さんの話を聞きながら、つい窓の外の風景に見入ってしまう

いくら雪が降ろうと、いくら歳していようと

地元の人は 4駆の軽トラックで、びゅんびゅん雪道を飛ばす
それなのに雪や氷のスリップ事故はめったに起きない

スキー場がすぐ近くにあり、車を 20分も運転すればゲレンデだ

スキー大好きな僕だが、 「いつでも行ける」 と思うから、結局、今シーズンも行けなかった

北信濃の春は遅い

桜の開花は 4月末から 5月はじめで、札幌並みと言える
開花時期には、桜、桃、梅が同時に咲くので、色調の異なるピンクを同時に見ることができる
タンポポもこぶしも菜の花も林檎の花も咲き乱れ、一年で最も美しい季節だ

木々の緑は深くなり、高原をわたる風は心地よい

稲は一面の緑の絨毯を作り出し、吹く風に波を打つ

近くの山の中腹に、湖 (霊仙寺湖) があり

この一帯は別荘地となっていて、別荘に住んでいる人たちが優雅に別荘ライフを楽しんでいる

本当に暑い日もあるが、エアコンを使うのは 1シーズンに 2、 3日といった所だ

ちなみに、僕の家の庭には白樺があって、見ているだけで高原気分を味わえる

短い秋は 10月と 11月

このあいだまで青々と育っていた稲は、知らないうちに黄金色になって穂を垂れる
至る所にある林檎畑のリンゴが真っ赤な実をつけている
木々の紅葉が美しい
人々は、この先 4ヶ月続く、冬の準備に入る


飯綱町はこんなにも自然が豊かであるにもかかわらず、都会とのアクセスがとても良い

20分ほど車を運転すれば長野市内に出ることができる

長野駅からは

新幹線で東京まで約 1時間半、軽井沢なら 30分といったところだ
最近、大きな学会は、東京駅近くの東京国際フォーラムで開催されるので、僕はとても助かる

上下水道は完備

テレビ、ラジオは首都圏の局など、クリアに受信できる
来年の春、この新幹線は北へ延伸されるので、金沢市へのアプローチもたやすくなる

少し前から 「田舎暮らしの本」 などに象徴されるように

都会を離れたい人々が増えている
「でも、あまり不便では困る」 という人、医療、福祉、教育も充実している飯綱町に住んでみませんか?

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