2014/07/25
学会出張である
学術講演は耳から入るため、記憶に定着しやすいので、書物を読むより効率的だ
そこで、はるばる東京に出かけること、しばしばである
永田町駅が一番近いから、永田町駅のある東京メトロ有楽町線に乗るため、通常なら JRで有楽町まで行く
しかし、今回は時間に余裕があったので、東京駅から有楽町駅まで歩くことにした
もっとも、さらに地下鉄のホームまでの長い地下道を歩くことを考えると、いっそ都市センターまでの約 3kmを徒歩で向かったほうがましかもしれないのだが
しばらく続いていた大規模な工事がやっと終って、日本の陸の玄関口として立派な佇まいを見せていた
わざと、ガード下の飲食店街を通ることにした
ここには、昭和の雰囲気漂う、居酒屋、ホルモン屋、バー ・ スナック、焼き鳥屋、麻雀荘、中華料理屋、タイ料理店など、中にはよくわからない店もある
所狭しと軒を並べているのだが、なにぶん夜に活気づく路地であるので、昼間は暗く、ひっそりとしている
その中に、ぽつんと営業している店がいくつかあったが、中の客は少ない
黒いスプレーの落書きがあり、ゴーストタウンか ニューヨークのハーレムのような、怪しい雰囲気の路地は、古い飲食店独特のにおいが漂っている
まるで異次元の世界に迷い込んだような錯覚さえ覚える
たぶん、きたなうまい店も、あまたあろう
夜、灯りがともる頃は、きっとパラダイスが展開されていることだろう