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No.335 ガード下

2014/07/25

千代田区平河町の日本都市センター会館に行った

学会出張である

学術講演は耳から入るため、記憶に定着しやすいので、書物を読むより効率的だ
そこで、はるばる東京に出かけること、しばしばである

平河町に行くのには少々手間がかかる

永田町駅が一番近いから、永田町駅のある東京メトロ有楽町線に乗るため、通常なら JRで有楽町まで行く
しかし、今回は時間に余裕があったので、東京駅から有楽町駅まで歩くことにした
もっとも、さらに地下鉄のホームまでの長い地下道を歩くことを考えると、いっそ都市センターまでの約 3kmを徒歩で向かったほうがましかもしれないのだが

東京駅八重洲口は

しばらく続いていた大規模な工事がやっと終って、日本の陸の玄関口として立派な佇まいを見せていた

八重洲口を出て線路沿いを有楽町まで歩くのだが

わざと、ガード下の飲食店街を通ることにした
ここには、昭和の雰囲気漂う、居酒屋、ホルモン屋、バー ・ スナック、焼き鳥屋、麻雀荘、中華料理屋、タイ料理店など、中にはよくわからない店もある
所狭しと軒を並べているのだが、なにぶん夜に活気づく路地であるので、昼間は暗く、ひっそりとしている
その中に、ぽつんと営業している店がいくつかあったが、中の客は少ない

所々のコンクリートには

黒いスプレーの落書きがあり、ゴーストタウンか ニューヨークのハーレムのような、怪しい雰囲気の路地は、古い飲食店独特のにおいが漂っている

華やかなビル街から、ほんの一歩踏み入れるだけで

まるで異次元の世界に迷い込んだような錯覚さえ覚える

このガード下の飲食街は、マンガ 「孤独のグルメ」 にも登場する

たぶん、きたなうまい店も、あまたあろう

このガード下の路地も

夜、灯りがともる頃は、きっとパラダイスが展開されていることだろう

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