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No.349 花をかざる

2014/10/23

最近、僕の診察室には

患者さんの座る椅子の左側のスペースに、季節の花を飾ることにしている

花種は、官舎の庭に咲いているものや

外来スタッフの持ってきてくれものが多い
また、散歩中に見つけた、名前を知らないけれど、きれいな雑草の花なども

決して豪華なものではないが

コンピューターの並ぶ、無機質の診察室の雰囲気は少し華やぐ
今はススキをアレンジして、秋感を出している


花を飾るとなると、花入れが欲しい

そこで、花入れを自作することにした

花入れを作るといっても

形の良いガラス瓶、たとえば、食酢、ドレッシング、オリーブオイル、ジュースの空き瓶などを選んで、そこに油性や水性のカラースプレーで色づけをするだけの作業で、乾燥時間をいれても 30分もすれば完成である

数種の色を使って

それぞれスプレーする距離や、噴射の強さを調節することによって、ちょっとカオスな、独特の雰囲気をもった花瓶が出来上がる

もっとも最近製作したものは

ベースにラベンダー色の水性スプレーを使い、乾燥したところで瓶の肩にピンクの水性スプレーを厚く吹きつけ、さらに乾燥してから白の油性スプレーを適度な噴射スピードでかけたもので、完成品は、一見、萩焼に酷似している

水性スプレー独特のぶつぶつ感を残した仕上がりが

焼き物感を出したのだろう

出来上がりを予想していなかったので、完成品の質感に、我ながら少し感動した

kabin01   kabin02

患者さんの中で、幾人かは

花と、花入れについて感想を述べてくれる
そして、僕の 「なんちゃって創作花入れ」 のことを

「焼き物ですか?」

などと聞いてくれる人もいる

こんな会話が入ると、診療にも和やかさが生まれるものだ

kabin04   kabin03

季節柄、花は少なくなったが

もうしばらくは、花を飾ることができるだろう

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