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No.352 平日の小旅行

2014/11/13

久しぶりに、 2日間の休暇をとって旅行に出かけた

入院患者さんのことは、 2人の内科の先生に頼んだから安心だ

計画は次のようである

水曜日
東京ドームホテルでの感染症学会に終日出席、
19時に
飯綱町の自宅に帰り、すぐ車で出発し、新潟県の赤倉温泉に 19時 30分に到着して夕食
翌朝は
コーナールームから壮大な雲海と、遥か下の野尻湖をながめ、ロープウエイで妙高山に登り、そのあと山道をドライブして、昼ごろ戸隠神社を参拝し、新そばをいただく
午後は
通称オリンピック道路 (白馬美麻線) で白馬に向かい、和田野の森にある プチ・リゾートホテルに宿泊
金曜日は
白馬周辺の 「絶景ポイント」 を散策して、ふたたびオリンピック道路に乗り、飯綱町の レストラン、サンク・ゼールで食事して帰宅

タイトなスケジュールで

計画通りに運ぶのか、多少の懸念はあったが、 1ヶ月以上前に妻がホテルを予約しているので、実行するのみである


子供達が就職して家を離れてからは、車内は再び妻と二人

新婚時代と違うのは、妻が、当然のように、後部座席に座ること
助手席よりも広くて快適ということらしい
僕はいつも運転手というわけだが、僕も助手席に荷物を置くことができて助かる
それでもドライブ中の会話ははずむ

前と 後ろで

新婚時代と もう一つ違うのは、CDなどの音楽を流さないことか

CDの代わりに車内に流れるのは AMラジオ

僕の役割は、言われるままに車を走らことであるが

ホテルを探し、観光スポットを決めるのは、いつも妻の仕事
妻は、旅行ガイドブックでホテルや観光スポットを決めるのだが、だいたいいつも当たりで、このセンスのよさを僕は十分認めている


「オン・シーズンではあるが、何と言っても平日なんだから、観光スポットはきっと人がまばらで、駐車も楽ちんだろう」

僕はそう考えて、淡い期待をしていた
少なくても十数年前まではそうだった

ところが

どこに行っても観光スポットには人、人、人
駐車場も満車に近いではないか

どうして?

その疑問はすぐに解けた
観光客の中には、若いカップルや小さな子連れなど、どこにもいない

いるのは主として現役を退いた熟年カップル、それに少々年配の女性のグループ

なるほど

彼らには休日に旅行する必要がないのだから、あえて平日を選ぶのだ
これからは団塊の世代が次々とリタイアして、時間もお金も比較的自由な年配者が増える
観光地は当分の間、少子高齢化などとは無縁だ

さらに、年配世代の行動力がすばらしい

たとえば、和田野の森の プチホテルに宿泊していた年配のカップルは、なんでも宇奈月方面まで車で日帰りするそうで、早朝に出でかけてしまった

また、ある熟年カップルは、赤倉から白馬に通じる林道の道路状況をホテルのフロントマンに尋ねていて、 「あの道はガードレールのないすれ違いのできない地道ですから普通の乗用車では無理かもしれません」 と言われたのを物ともせず、結局出かけていった (無事を祈る)


2泊 3日の小旅行ではあったが

幸運にも晴天にめぐまれ、予定通り、雲海を見ることができたし、妻は絶景ポイントでの写真を、僕の持っていないスマホやデジカメでいくつも撮って満足げだった

そして妻とも、いろいろ、普段できない会話もした

留守の間

外来や入院の患者さんを診ていただいて仕事量がふえてしまったであろう 2人の先生に大感謝である

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