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No.355 車の顔

2014/12/02

自動車の前面は人の顔に似ている

ヘッドランプが目、エアインテークグリルが口といったところか

でも、最近の国産乗用車は

どのメーカーのものも、その 「顔」 が、すこぶる下品になった
小さなLEDランプをこれでもかといわんばかりに散りばめ、つりあがった目、いやヘッドランプデザイン、黒系をあしらった奇妙キテレツなマスク
恐ろしいような、ワル的デザインのものばかりが目立つようになってしまった

「精悍になった」 と言う人もいるだろうが

工業デザインとしては異端であることに違いはない
日本独自の進化(?)をとげた、ガラパゴスデザインと僕は呼ぶことにしている
こんなものが消費者のニーズであるとはとても思えないし、仮にそうであるとすれば悲しい
このようなデザインはすぐ飽きられるに決まっている
おっと、それがメーカーの狙いどころ、戦術なのか
と、少し穿った見方をしてしまいたくもなる

いっぽう

世界の歴史ある自動車の 前面デザインには決してそんな傾向がない
ベントレーしかり、 ポルシェしかり、 フォルクスワーゲンのビートルやポロしかり、 ミニクーパーしかり
皆、昔ながらの 円形ヘッドランプで、愛嬌のある顔だ
それでいて、ちゃんと高級感や安定感、シャープで斬新なイメージを醸し出すことに成功している

かつての国産乗用車の中で

僕が今でも一番好きなのは、ロングノーズ、丸目の マーク II である
これが発表された時、これは英国の車かと錯覚するほどトラディショナルで優雅であった
あれから数十年を経た今でも、その斬新さと美しさは決して色褪せていない

なお、日本の乗用車の インテリアデザインも、

今や無茶苦茶で、すっきり感も、統一感も、エレガントさも、高級感も、一切感じられない
60年代のアメリカ車や メルセデスベンツのインテリアのほうが、すっきりしていて、よほど新しい
個人的好みではあるが、保守的と言われる BMWは、いつの時代にも、インテリアデザインがすっきりしていて好感が持てる

デザイナーの皆様

高品位感のひとかけらも感じさせない ガラパゴスデザイン
いいかげん、やめにしませんか?

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