2014/12/26
その中で注目すべきは、医療用ソフトウエアが単独で、 「医療機器扱い」 になったことであろう
簡単に言えば、診断用ソフトウエアを医師などが購入できるようになったということ
心電図、 CTなどを中心としていくつもあるが、日本ではいずれも医療用機器に組み込んだ形でしか購入、使用できなかった
必要な診断用ソフトウエアをダウンロードするだけで使用できるようになる
「Isabel」 があり、これは、患者の標準的なデータを入力することにより、可能性のある診断名を表示してくれるもので、世界ではいくつかの病院で導入されているとのこと
これにより、一般的医師の誤診率 ( 8~ 24%という調査あり) を減らすことができるという
患者のデータなどを入力すれば診断名が確定するような高度なソフトウエアは存在しない
近い将来、進化型診断ソフトが開発されることは必至である
その時に 「総合診療医」 は不要となるであろう
おそらく次のような順番で進むだろう
実は医師が通常行っているごく普通の手順に過ぎず、所詮ヒトが開発したソフトだから ヒト以上の智恵は出ないし、同じ疾患でも症状や検査結果のバリエーションの多さゆえに、診断に苦悩する医師を、果たして助けることができるのであろうか?
症例報告などのビッグデータを活用することにより、稀な疾患を診断できるようになるかもしれないという期待はある
どの科の医師も、専門分野以外の診断もできる
いや、別に医師でなくても診断ができることになる
むしろ 「何も考えない、コンピューターなしでは何もできない」
医師を作り出すだけにならないか?
医師の仕事量の軽減と、それにともなう医師数の減少を目指す 「技術の進歩」 と捉えるべきか?
医学部の教育年限を 6年から ( 3年 もしくは 4年) 短縮できる可能性だってある
皮肉にもグーグルによって完成した経緯を見ると、進化型診断ソフトが完成するのは時間の問題であるし、これが大きな IT業界の市場を形成するのかも知れない