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No.384 広く、そして浅く

2015/06/02

広く、そして浅く

これが、人との付き合い方の基本だと僕は思う

人は、人と深く関わりを持てば

裏切られて憎んだり、他者との関係に嫉妬したりする
人は希薄な人間関係が心地よいのではないだろうか

「希薄な人間関係」 というと

「冷たい人」 といったイメージを抱きがちだが、そうではない

希薄な人間関係ということは

「人のプライバシーに入り込み過ぎない」

ということだと僕は思う

今は昔と異なり人間関係が希薄になりつつあるのは確かで、そのことを批判する向きもあるが、まだ いたる所に濃密な人間関係が存在しているからこそ、人に絡んだ犯罪が起きる

反論はあるだろう

「人は互いに支えられて生きている、人は人なしで生きてゆけないと言うではないか」

確かにマクロでは その通りだ

自分一人で住居は建てられないし、ゼロからパソコンは作りえない
誰かや、どこかの企業が作ったもので、我々は生きられている

しかし、ミクロでは

人は人と関わりを持たずに生計を立てることは不可能ではない
たとえば、一日中パソコンの前に座って株売買やFXをしていれば、生活費くらい稼げるかもしれない
一日中パチンコ台の前に座って生活していける人はいる


ストレスの大きな要因に 「人間関係」 がある

希薄な人間関係を保つことさえできれば、人間関係によるストレスなどありえない

僕は、人間関係でストレスを感じた記憶がない

人を好きになったり嫌いになったりすることはあっても、人を憎んだことも、誰かに嫉妬したこともない
これは、自分の性格によるのかも知れぬが、主としては、他人と希薄な人間関係を保ってきたからだと思っている

意識してそうしてきたわけではなくて、僕は、人と、深く関わりを持つことが苦手なのである
嫌いな人とは距離を置けばよいだけのことだ

では、 「希薄な人間関係」 とは具体的にどんなものか

  • 職務上での関係者とのやりとり
  • 業者、ショップ店員などとの商取引
  • 何かの飲み会

などがそれに当たるか?

反対に

  • 「家族ぐるみの付き合い」
  • 「親友関係」

などというのが一番めんどうくさいし胡散臭い

たてまえはさておき

誰でも一番大切な人間は自分であり、自分の人生の主役は常に自分自身のはずである
自分を大切にするのならば、他人にも必要以上に踏み込まないのがルールである

これこそが 「希薄な人間関係」 ということにならないか

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