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No.385 「視聴率」の不思議

2015/06/08

日本には視聴率調査をする会社がある

今は、ビデオリサーチ社 (以下 V社) のみである

テレビのキー局は

この視聴率に一喜一憂しているといわれている
視聴率 1%が何億、何十億の広告 (CM) 収入につながるからだ
ドラマでは、視聴率が 10%を切ると、 「ヒトケタ」 といわれ、番組打ち切りになったりすることがあるという

近年

テレビ受像機に録画用ハードディスクが組み込まれ、中には 1週間分の全ての局の番組を録画できるような高性能機までも販売されている
だから、本当に見たいドラマは録画して視る人が多く、 「視聴率」 は実際よりも、おそらく随分低く出る
ニュースやワイドショー以外の番組は録画する人が多く、特にドラマではこの傾向が強いと思うからだ

そのためなのか、最近は、どのドラマの視聴率も、よくて十数%といったところで、一桁台など珍しくもなく、かつてのように 40%台のおばけ番組はもう存在しなくなった
これは最近の 「テレビ離れ」 によるばかりではなく、録画事情も含まれているのだろう

視聴率調査は録画視聴を考慮していない

しかし、この一見欠点に見える現状も、スポンサー側から見れば、特に欠点ではないのかも知れない
それは、録画視聴者が番組を再生する場合、リモコンを使って CM飛ばしをすることが多いから、録画視聴は CMが奏功しないとも考えられるからである

2000年ごろから

番組のハイライトの部分で CMをはさむ、いわゆる 「 CMまたぎ」 が横行するようになったことも視聴者を録画視聴に走らせる要因であると思う
ちなみに僕は、録画開始 10分後から再生を始め、 CMで見たくないものはどんどん飛ばしてゆくことが多い

それでも

録画の影響を視野にいれた V社では、録画による視聴率調査も開始した
また、従来は 「その他」 として全体で扱われていた BS放送については、地上波と同様に個別の番組別視聴率調査も始まったとのこと
そして BS放送から得られる広告収入はどの TV局も年々増加していると聞く

しかし

いくら視聴率調査をしてみたところで、従来型の視聴率調査では

「その時間帯に、調査機器の設置された受像機の、どのチャンネルが選局されていたか」

がわかるに過ぎず、視聴している年齢層、性別など、スポンサーの知りたい情報はあまり含まれていないと思うのだが・・・


CMを視せるために

制作会社のいろいろな工夫のあとが見える
思い起こせば、 2002年ごろだったか、ある金融会社の CMで、愛らしいチワワ犬がよく出ていた
その CMはバージョンを頻回に変えて続き、出演チワワの可愛さから、きっと多くの視聴者が見ていたことだろう

現在でも

例示すれば、スマートフォン会社 CMは、あるものは物語仕掛けになっていて、短期間で物語が進行してゆき、飽きることがないので、つい見てしまっている僕である

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