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No.399 最近思うこと 5連発

2015/09/09

– 1 –

9月 6日に、飯綱病院で防災救援訓練が行われた

大地震や火災などを想定しての職員全員参加の訓練である

それで考える

地震で倒壊した建造物の中に閉じ込められた人、身動きできなくなった人などを捜索することが極めて困難であることが先の震災でわかっている
そのため、捜索ロボットなるものも考案されているという

それなら

各個人が常に発信機などを身につけていれば良いのではないだろうか?
そうすれば、たとえ身動きできなくても、意識レベルが低下していても、最悪亡くなっていても、発信される電波をたどれば所在が明らかになる
ズボンのベルトとか、携帯電話にその機能を搭載すればよい

個人が身につける発信機は地震災害以外でも効果を発揮する

御岳噴火の折、火山灰に埋もれた被災者の救出にあたって、その所在が分からず、捜索隊が苦労している様子が伝えられたが、この際にだって役に立つだろう
冬山登山の遭難者救助にだって役立つ
海難救助においても、船体の中に人が取り残されていないか、比較的容易に知ることができよう


– 2 –

あれだけ 「脱原発」 意見がある中で、遂に原発再稼動が始まった

やはり政府の中では 「原発なしにはやってゆけない」 という ロジックが先行している

クリーンエネルギー確保の方法は他にいくらもあることは広く知られている

中でも最も現実的なのが 太陽光発電と 太陽熱発電である

たとえば病院の屋根に

全て ソーラーパネルを設置することができれば、恐らく病院で消費する電力を発電して余りある
夜は、昼間に蓄電池に溜めた電力を使えばよい
ただし、降雪量の多い地方では冬季は モジュールの上に雪が積もり、かつ日照が少ないから年間を通じて太陽光だけで電力をまかなうのには無理があるので、通常の電力を購入するしかない

なお、太陽光発電と異なり太陽熱発電は

太陽光を凹面鏡で集めてオイルを加熱し、その熱で水を沸かし水蒸気で タービンを回して発電する システムであり、太陽光発電と異なり高温で能率が落ちることなく、むしろ高温ほど効率よく発電でき、しかも蓄熱が可能で、かつ安価という点できわめて有望なエネルギー獲得手段である

少なくても日照時間の長い地域では

ソーラーパネルを 各個人の家や オフィスビルの屋根にくまなく張り巡らせることで原発の何基か分の電力をまかなえることは確かだし、何よりも電力消費の多い夏季に ソーラーシステムによる発電量が多くなることから、電力需給の バランスがうまく取れる メリットは大きい

ところが政府は原発にこだわる

「脱原発」 とは決して言わない
「太陽光発電は電力供給が不安定だから」 などの理由もあるだろうが、果たしてそれだけなのだろうか?

ある政府筋高官の、沖縄基地移設に関連しての次の発言が印象的であった

「政治家は首から上は、環境、安全と言うが、首から下は利権です」

すなわち

政府が国をあげて太陽光発電に真剣に取り組もうとしないのは、電力行政 ・ 業界の運営の根幹に関わる重大問題を含んでいるからなのかと僕は邪推してしまう

「原子力発電が究極のエコ」 との考えは

あくまで発電 コスト本体の話であって万が一でも起きえる災害の後処理に伴って発生する莫大な コストは計算に入っていないことや、原料である ウランの埋蔵量にも限りがあることは識者が指摘するところである


– 3 –

次期自民党総裁を選ぶ選挙が行われる

大方の予想は A氏の当選が確実とのこと

A氏の政策が良い、悪いではなく

僕は、実質的な 「自民党一党独裁制」 が気がかりだ
日本の将来を決める重大な議論で反対意見がいかに出ようとも、数の論理で自民党の提出した法案は全て可決される
もうこれは民主主義とはいえないのではないか
イディオロギーの違いこそあれ、実体は共産主義一党独裁の国々と大差ないように僕には思える


– 4 –

電気自動車が環境にやさしいとの理由で、各社が競って EVや PHEVを開発している

本当に ゼロエミッションなのか?

電気自動車や プラグインハイブリッド車は 電気を蓄電池に充電して走る
燃料電池車は水素を燃料とするので水しか排出しないが、水素を作る段階では電気を使う
すなわち、これらの 「エコカー」 が増えれば電力需要が高まる
従来どおり 発電所が作った電気を使い、それが火力発電によるものならば CO2排出を伴うことになる
だからこそ、電気は クリーンな製法で供給する必要がある


– 5 –

特に早朝、 AMラジオを聴いていると、健康食品類の宣伝番組が多い

時間帯からして、たぶん高齢者を ターゲットにしているのであろう

ミソは、 「主成分が何かの天然物から抽出した物質であるから安全である」 アピール
そして、○○が治るとか、美肌効果、若返り効果があるとか、とにかく いろいろな効果が、その製品を使用したとされる人の体験談として電話インタビューの形で流れる

そして、必ず最後に

「これはあくまで個人の感想です。効果には個人差があります。」 という コメント
つまり、 「結果は保証しない」 と言っているわけだ
良心的といえば良心的だが、効果を保証しないものが、商品として成立しているところがおもしろい

また、 「天然成分由来ですから結果がすぐに現れるとは限りません。長く続けることが大切です。」 といった コメントも入る
つまり、 「効かないと思っても継続しなさい」 と言っているわけである
商品購入を リピートさせるうまい販売戦略

「 50セット限り」 とか 「今なら 初回の方のみ半額で提供」 などの文言も入る
これを聴くと 「それなら急いで注文しなければ」 という気持ちになり、きっと何人かは、すぐに指定された フリーダイアルに電話するだろう
これも聴取者の心理を応用したうまい販売戦略だと 僕は思う

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