2015/10/19
この 2つは どう違うのだろうかと
この 2つは 似て非なるものであることがわかった
character を 「性格」 、 personality を 「人格」 と訳すが、欧米では これらの区別はあまり明確ではないらしい
キャラクターを 「性格」 、 パーソナリティーを 「人格」 と訳したところに、そもそもの間違いがあるという説さえある
血液型占いは 一体誰が考え出したものか知らないが、人の性格と 血液型との関係は否定されているとは言え、
などというのは、血液型を抜きにしても、性格の れっきとした分類に他ならない
などなど、数え上げたらきりがない
同じ親から生まれ、同じような環境で育った兄弟姉妹でも、性格は さまざまである
これは 「環境が 性格を形作るわけではない」 という 最大の証拠である
同朋といえども 各人の遺伝子は異なっているので 当然といえば当然である
すなわち、性格は 持って生まれたものであり、一生変わらない
性格 = character の語源は、彫刻に由来する言葉であり、彫像のように変わらないことを意味する
そして、性格というものは、多分に個的なものである
性格が 個的であるのに対して、パーソナリティーは 多分に社会を意識したものである
仮面をかぶって演技する俳優と同じく、仮面を脱ぐと 別のパーソナリティーになる場合がある
生来持って生まれてくるものではなくて、ヒトが成長する過程で 社会生活が円滑になるように、自然に身につけた、あるいは意識して身につけた、場面場面の智恵である
すなわち、パーソナリティーとは 演技そのものである
自分に与えられた役柄を 演じているのである
すまわち、 ビジネスという役割を与えられた人だから、ビジネスパーソンなのである
誰でも、職場での顔 (職場での人格) と、家庭での顔 (素の人格) は 多分異なる
多かれ少なかれ、誰だって多重人格といってもよいくらいだ
「理想の人格の人と思って結婚しても、家族となってしまうと、恋愛時代とは全く違った面をいくつも発見し、互いに幻滅する」 などということも日常茶飯事である
すなわち 「人格」 は、その人固有のものではなく、場面によって使い分ける性質のものなのである
だから、いわゆる 「人格者」 などというものは、きっと 世の中に存在しない
これは、番組を進行する役割をもった人のことで、彼らは番組で 「演技」 をしているわけである
今では普通に使っているが、上述の理屈では、これは正しい使い方ではない
おばかを演じているのだから、正しくは 「おばかパーソナリティー」 のはずである
本当のおばかなら、テレビの バラエティー番組で、場の空気を読んで視聴者の笑いを取る発言など、できるはずがないし、視聴者も それが演技であることをわかった上で楽しんでいるのである
これらの人々に、周囲の人は手を焼く
いわゆる ○○クレーマーなども、それに該当するかも知れない
極端な場合は 「 パーソナリティー障害」 という、れっきとした疾患となる
(昔は 「人格障害」 と呼ばれていたが、名称変更になった)
これは 他者に対する評価が、些細なできごとによって、ごく短時間で 正反対に変化する特徴をもつ
たとえば、ある人に対して、朝は 賞賛や尊敬の念を抱いていたにもかかわらず、何かのきっかけにより、夜には 憎悪の感情を抱くように変化する
僕は、十数年前、このような患者さんの主治医だったことがあり、大変怖い思いをした日々のことを、今でも覚えている
唐突だが、これでおしまい