長いようで案外短く、短いようで案外長い30年
今から 30年前の社会は どうだったか?
1985年の出来ごとを 拾ってみることにしよう
- 田中角栄が 脳梗塞で入院
- ゴルバチョフが 書記長に就任
- 電信電話公社が 民営化、NTTとなり、その高額な株式を皆が買い漁った
- フジテレビで 「夕焼けニャンニャン」 がスタートし、 「セーラー服を脱がさないで」 がヒット
- NTTが携帯電話 「ショルダーフォン」 を発売
- 「翼の折れたエンジェル (中村あゆみ) 」 、 「卒業 (尾崎豊) 」 、 「天使のウインク (松田聖子) 」 がヒット
これら、そんなに昔ではないような気もするが、 1985年生まれの人は すでに 30歳になっている
さらに 30年前の 1955年はどうだったか
- トヨペットクラウンが 新発売
- 週間新潮、広辞苑 初版刊行
- ジェームスディーンが 事故死
- 森永砒素ミルク事件 発覚
さすがに 60年前となると 隔世の感がある
かつて 「バックトゥーザフューチャー」 という映画があった
デロリアンを改造した タイムマシーンに乗って 主人公が異次元に旅するという、あの有名な ストーリーである
この映画は 1985年に 第一作が作られ、その後好評につき 第 3作までが制作された
映画の描く 「未来」 は 2015年であったことから
2015年の現在、どれだけが現実化したのかが 小さな話題となり、 TVでもしばしば取上げられた
- 自動で靴紐が締まる ナイキの スニーカーは ナイキ社が あえて制作したという
- 浮上する スケボーは どうやら実現したらしい
- 個人用携帯端末は すでに普及している
- また、映画の片隅に映りこむ自動車のデザインは、まさに現代の コンセプトカーを髣髴とさせ、 30年前に よくも予測できたものだと感服する
しかるに 人間の未来予測可能なスパンは、せいぜい 30年といったところではなかろうか
バックトゥーザフューチャーの時代設定は、その点では 的を得ていたといえる
技術革新は 暦年に比例しなくて、冪級数的に進むものである
携帯電話を例に取れば、その原型は 1985年の ショルダー型だが 4年後の 1989年には ポケットサイズのものが発売された
2000年代初期には 2つ折り携帯となり、 2010年には スマートフォンが発売されるや、あっという間に普及して今に至っている
さて、今から 30年後 ・ 100年後の技術は どうなっているのだろうか
あるいは 次のことが実現するのではないかと、僕は空想をめぐらせる
30年後
- スーパー、 コンビニの 無人化が定着
- ビル建設の 完全無人化が普及
- 乗用車や 商用車の 完全自動運転
- 自然エネルギーのみでの 電力供給
- 食材の工場生産 (野菜、肉)
- iPS細胞を利用した 人工臓器の 生産 ・ 販売
- 旅客機の 完全無人操縦化
- 疾病の コンピューター診断 (症状・所見を入力すると診断が示される) の普及
1.~ 3.、 5.は 現在検討中の課題であり、すでに一部は 実験に成功したり ・ 実用化していたりするし、 8.は すでに先頃、 プロトタイプの ソフトウエア開発が、大学と メーカーの共同で成功したとの ニュースが報じられた
さて 100年後は どうであろうか?
これはさすがに予測不可能であるが、 2015年生まれの赤ん坊は 体験できるかもしれない未来である
- 人工子宮による 体外での胎児培養による出産
- 大部分の疾患を 遺伝子により予測 ・ 治療が可能になる
- 老化の 速度を制御する技術の実用化
これらくらいは 実現するのではなかろうか?
今を生きる僕達には決して体験できない世界ではあるが、考えるだけで わくわくする
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