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No.443 2分の1 成人式

2016/07/13

「ゆとり世代」 などと揶揄され

社会人になった途端に 「常識のなさ」 や 人付き合い方法の間違いを 指摘されることは多い

別に ゆとり教育が 悪かったわけではなくて

「最近の 若いもんは」 的 発言は 以前から繰り返されてきた 通例の 大人達の発言に過ぎず、 「新人類、 超人類」 などという言葉が存在していた時代も すでに懐かしい

突き詰めれば

発言している大人が 新人の持ち込む 新しい文化に ついてゆけないだけの話であって、くしくも 自分が すでに古い世代の人間になってしまっていることを 証明しているだけのことのように 僕は感じる


「 2分の1 成人式」 という 儀式が 小 4で 行われ始めたのが 約 20年前

賛否両論あるが 今でも続けている小学校は多い
つい最近、僕の知人の 長男 K君が この儀式を経験したという
そして 10歳になる K君の意見が 「 2分の1 成人式の 意味がわからない」 であった、と 親である知人から 聞かされた

10歳になると

判断力がつき 物の善悪がわかり、ある程度の意思決定なら 自分一人で出来る子が多くなる
そういった意味で 10歳という年齢は 昔の元服に 近いと思う
いまだに 意義の明らかでない 「 2分の1 成人式」 に関して 10歳の K君が 疑問を持っても 不自然ではない (もっとも K君は 同じ 10歳の中でも 精神的には 随分成長している人と思うが)

「 2分の1 成人式」 の発案者は

兵庫県の 佐藤修一教諭とされているが、これが なぜ全国的に広がっていったのか、そして 今でも続いているのか 僕には不思議としか言いようがない


さて、子供を 家庭で育てるという習慣は

我が国だけではなくて 世界的に 常態化しているようだが、これには いろいろな弊害があると 僕は思う

先ず、だいたいの親は 聖人君子ではなく

自己中心的、 家族中心的な 存在であり 子供を教育するにあたり、このような一面を 表面に出すことは 多いはずだ
だいたい 自分が 社会的に まだ未熟なうちに 子供が出来てしまう ケースが後を絶たない
だから 家庭で 教育を受けた 子達は、一般社会常識、人としての 正しいありかた、社会のルールなどを 知らない
さらに、近年の少子化によって 兄弟がないか少ない家庭では 兄弟間で必要となる 社会性も育たない

そこで、僕の提案

子供は 社会が育てるべきなのだ

先ほど 10歳が 大人への入り口という 趣旨を述べたが、一策として、 10歳になったら 成人するまでは 全寮制にすればよい

寮生活ならば

全く他人との生活となるわけで、早い時期に 社会性や、 規律正しい生活習慣が 身につく
そして、たまにしか家に帰ることができないから、家族への愛情も高まり、親への 反発や 我侭も減り、立派な大人になって行くことが 予想されるのだ

時間がなくて中途半端な終り方となったが、この問題については またの機会に 続きを書くつもりです

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